酒販店の社員になる理由がわからなくて

エッセンシャルワーカーとかよばれて
危険といわれている『小売店員』
特別尊敬されるわけでもなく、文句ばかり言われます。
一店員ではなく、本部の人間になって
会社になど、ほぼ行かないという状況になれば
いいのでしょうけど…

上記は2021年6月1日現在の求人を調べてみたものです。
結構な求人数がありますね。
飲食店からすれば、当然必要な存在であろうかとは思いますが
今後の見通しが明るい業態なのでしょうか。
私が全く勧めない理由も話します。
酒販の正社員は底辺ですよ。しつこいですが。
今後、酒販店はどうなるか
前にも取り上げたことがあるのですが、
酒販売上自体は徐々に減っていっています。
飲食業界が縮小していく中で
更にその需要は減るでしょう。
そもそも、若者の酒離れが叫ばれていましたし、
現場に立っていても感じていました。
小売業自体が、ある意味ではオワコン化してるんです。

Suikというサイトから引用させていただきました。
売上高総粗利率が2017年3月をピークに下がり、
『悪くなった割合・数』は2021年には最大値になっています。
ここから回復する、要因がありません。
将来性という点からは、成長が見込めないのです。
酒販店を勧めない理由
私は何度も、小売は勧めないと言っています。
酒販店はもっと勧めません。
『小売』と一括りにしても、仕事は多岐に亘るので
出世して裁量権をもつことができれば別ですが、
それもごく一部です。
今後高齢化が進む日本で、
上位職のポストはずっと埋まったままです。
世代交代はあるかもしれませんが
それも限定的なものになるでしょう。
小売業界は総じてブラックな体質なので
精神疾患や犯罪が起こりがちです。
ハラスメントも多々あります。
もともと人的資源の恵まれない業界でもありますから
ある意味、当然の帰結かもしれません。
デフレが長く続く日本では、価格の上昇が難しいので
結果として賃金の上昇も難しくなります。
特に酒販店では特殊なスキル(魚を捌く、調理する等)が
身につかないので、小売業界を渡り歩くのも
難しいのです。
酒販店の社員は底辺。何度も言います。
くどいくらい、オススメしないのは
私自身が苦労しているからに他ありません。
小売業のデメリットは多々ありますが、
やはり、『他に活用しようがない』という点が
大きな課題になります。
よく『お酒を知ってるのってカッコいい』とか
言われることがあるのですが
それでご飯を食べているわけではないので
どちらでもいい、というのが本音です。
そんなことよりも、何らか大きな実績をつくったり、
事業を動かすという経験の方が大切に感じます。
他人に見せられる成果が生まれないのです。
転職を考えた時、これは大きなネックになります。
年を重ねるごとに動かなくなる体。
肉体労働なので、これも辛いです。
若いうちでさえ、やめておけと思うくらいですから
転職先になど考えるべきではないです。
自分の人生を、ちゃんと愛してあげてください。