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小売で底辺、40代の挑戦

2020 8/21
小売で底辺、40代の挑戦

小売で底辺でも、諦めたら終わるから。

私は41歳まで酒販小売店の店長として勤めていました。

しかし、出世や昇給が厳しいことを悟り、現在は転職活動中です。

20年同じ仕事をしていて、「今更?(笑)」と言われるのは分かります。

45歳になって転職活動。その感想は「もっと若いうちに転職しておけばよかった」の一言に尽きます。

というのも、店長クラスの仕事なんて、20代後半ではほぼ頭打ちだからです。

ここから出世できるかどうかは、上司(エリアマネージャー・SV)に気に入られて、本社まで報告が上がるか否かです。

私がおかしいと思うのは「なんで現場仕事も見たことない、または、もはや店舗とは関係のない人間が出世の

評価を決めているの?」という点でした。

もちろん、大手小売の一店舗ずつを本社の人事が判断するのは、現実的には無理でしょう。

しかし、自分の仕事の評価が、上司の判断と書類・データだけで決まってしまうことには、強い募りを感じました。

特に、印象だけで決められてしまうのにはどうにも我慢できませんでした。

もちろん、それはひとつのきっかけです。

私が酒販小売業界を離れようと思った理由は沢山ありますが、ここでは別の話を。

実際、40代で転職活動をするという挑戦には現実味があるのか。これを解説いたします。

目次

小売で底辺、40代の挑戦

40代後半の転職を現実を知る

いちばん大事なのは「現実を知る」ことです。40代の後半になっての転職は、これが全てといってもいいでしょう。

ですが、はじめての転職活動で、簡単にリアルな現実を実感できるものではないとは思います。

私は、身に染みて痛感しているわけですが、初めての方には、どうしてもここが甘くなる部分なんです。

思っている数倍、いや10倍以上、厳しいくらいの心持ちでいていだだければと思います。

そして、活動を続けていく中で、実感していくこととなります。

長い活動を覚悟しておく

活動を、長く続けることも覚悟しておきます。

そうはいっても年齢期的に焦ってしまうのはわかります。少しでも早く、というのは本音のところでしょう。

ですが、転職はじっくり時間を掛けます。採用されれば、すぐそこへ、なんてことはしません。

採用後でもしっかり調べて、不安があれば入社しません。

何故なら「転職先が決まること」が、本当の目的ではないからです。大事なのは、

その先「どう働き続けるか」でしょう。

どっしり構えて、本当に入社するに値する会社なのか、きちんと選別する気持ちで臨んでいます。

転職サイトへの登録する

転職サイトに登録します。

まずは大手に登録し、履歴書の書き方や、転職活動の流れ、といった転職活動の基本情報を一通り得ます。

ここで注意ですが、大手転職サイトを見ているとここだけで十分な情報が得られている様な気になってしまいます。

ですが、これは気のせいです。

ネットで登録して、オファーがきて、応募までできてという、ネットですべて完結できるものを見ると、

これだけですべて大丈夫のような錯覚に陥ってしまうんです。

たったひとつのサイトで全て大丈夫なんて、そんなのあるわけないじゃないですか。大手転職サイトという、

「広告」に騙されているだけです。

情報は多いに越したことはありませんので、できる限り多く登録したいところです。が、多すぎると結局は

見ないことになってしまい、時間の無駄になることもあります。大手数社と自分にあったもの、例えば希望の

業界に特化したものなど、3~5サイトくらいにします。

履歴書、職務経歴書を作りこむ

大手サイトでは簡単に履歴書や職務経歴書が作れるサービスがありますので、そこでベースとなるものを作ります。

それをもとに、他のサイトへはコピペで登録。エクスポートして、ワードやエクセルのものも保存しておきます。

これを、何回も何回も見返して、活動を続けるたびに更新して、ブラッシュアップしていきます。

これは相当に気合を入れて作ります。「完成」なんてありません。応募する会社に合わせて、志望動機などを

変えるのは当然です。

募集要項は真に受けない

どの媒体の求人でも、募集要項は真に受けません。

「20万~35万の求人なら、自分の経歴なら最低でも30万スタートでいけるだろう」なんて自分の都合のいいように、

捉えてしまいがちなものですが、大間違いです。

こんなの、確実に売上や利益をもってこれるような人材でなければ間違いなく最低からのスタートです。

経歴や経験、スキルなんて会社にはどうでもいいことです。求められるのは、ただ「結果」だけです。

他にも、ボーナス有り無しや残業の有無などなど、求人広告なんてそこで働いている社員が思っていることではなく、

求人を出す立場の上の人間が言っていることなんですから。

募集要項の相違のトラブルなんて、ゴロゴロあります。法的な罰則なんて無いんですから、多少の嘘が記載されている

なんてあたりまえです。確信犯で、騙すための求人を出している会社だってあるくらいです。

大手の転職サイトだと、ブラック企業が少なくて安心。なんて、本気で大嘘をついているサイトもありますが、

ダマされないでください。求人を出しているのは一企業です。大手なら募集要項が正しいなんてことはありません。

やはり自分の目を信じることです。活動を続けて長く見続けていれば、怪しい点や、情報が読み取れるようになってきます。

募集要項が本当かどうかを、確かめるため、口コミサイトを活用したり、会社を自分の目で見に行くこともします。

面接を何回か受けてみる

何回か面接を受けておきます。

段々と以に比べて、流暢にしゃべれなくなったと思うことがあると思います。

声に出して練習をしておくのは、やはり効果があります。実践でおこなえば、よりいいわけです。

この歳での面接なんて、ある意味面接官とのダマしあいです。涼しい顔で嘘をつけるように、

というわけではありませんが、場慣れしておくのは重要です。

面接に進んだ場合、私たちの世代が求められているのは、リーダーシップや管理能力でしょう。

受け身のイメージはマイナス評価です。

結果を気にするより、次へ動くこと

ここまでくれば、あとは結果を待つだけです。

でも、結果は気にしないようにします。とはいっても、気にはなっちゃいますし、凹むこともあるでしょう。

ですが、こんなのタイミングだったり、求められていた人材と自分が合っていなかった、それだけのことだったり

するわけです。

もしくは、「すごくできる人」が応募していたのかもしれません。採用は、相対的な判断なわけですから。

自分がダメだったわけではないんです。自分が90点でも、他の人が95点なら不採用です。

あくまで応募してきた人の中からの選択なわけです。それくらいに考えておきます。

不採用の通知が来たら、失敗したことはないか、やり方を改善できることはないか考えます。仕事と同じですね。

大丈夫、経験値が上がってます。着実に、レベルアップしていますから。

継続していけばいいんです。だって落ちたところより、もっといい求人に出会えるかもしれないでしょう。

結果を気にするより、次へ動くことです。

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