小売が底辺って言いすぎ!正社員なんでしょ?

「スーパーとか小売の仕事に就いている人は底辺だよな。客を神様と思わないといけないし、給料安いし…。」
とある掲示板にこんな書き込みがありました。
小売と言ってもスーパー・デパート・アパレルなど色々ありますが、世間的には底辺職業の一つです。
中でもスーパーに関しては特に底辺と言われているようです。
私はロスジェネ世代にもかかわらず、『夢』を追っていましたので(←)
大学時代にまともな就職活動もせず、フリーターを続けていました。
25歳の時に諦めて就職活動をし、何とか滑り込めたのがディスカウントストアでした。
なぜ小売は底辺と言われているのか?
これから小売の仕事に就職・転職する人への参考として、私の経験も含めて解説します。
小売の正社員は底辺ってホント?
休みがシフト制
小売は基本的にシフト制の所が多いです。
なので休みたいときに休めないという状況も多々あります。
その休みたいときが土日であっても世間の休日ほど小売は忙しいので、イベントや祭りごとに参加できず、
若い人ほど友人関係に影響が出たりもします。
年齢を重ねると無理が効かなくなりますし、子どもがいる場合、土日が休めないのは相当辛いです。
客を神と思わなければならない
「お客様は神様です」というお決まりの文句があるように、客を神と思わなければなりません。
なのでそれを勘違いした客などからクレームを受けたり、罵声を浴びせられたりもします。
そんなクソみたいな客にも頭を下げなくてはならないという意味で底辺と言われています。
また店舗運営側は客の意見を重視するため、客が理不尽なクレームを言ったりすると関係する従業員が
怒られるという事も起きます。
本当かどうかわからないクレームを運営側が鵜呑みにし、店員をクビにしたという“噂”もあります。
給料が安い
小売の給料は他業種に比べて低いと言われ、アパレルやデパートなどの平均年収は全業種の中でも下位クラス。
出世すれば年収も変わってきますが、その出世の枠も少なく、経営統合や規模縮小が続く昨今ではかなり
厳しい状況にもなっています。
地方ではその傾向が顕著に表れています。
この年収の低さも底辺と言われている理由です。
出世は悩みどころ
出世すれば年収も上がると言いましたが、実は出世したくないと思うほど過酷。
特に店長クラスになると休みが急激に減り、何かあるごとに休日出勤もあったりします。
しかも部下の多くはパート・アルバイトだったりするので、トラブルや退職などの対応も多く迫られます。
やはりその度に休日出勤が…と無限ループです。
バイトでも出来てしまう
一部の小売に関して言えば、パート・アルバイトでも誰でもできるような仕事だったりします。
もちろん大変な仕事も多いですが、小売=バイトの仕事というイメージが強すぎるため
「誰でもできる=底辺職」なんて世間から見られているのです。
人手が足りず業務量が多い
小売の仕事自体は業務量が多すぎるとは思いません。
ただパート・アルバイトが多くすぐに退職する人も多いため、その度に一人当たりの業務量が増えてしまいます。
また近年の人手不足もあり、結果的に正社員の負担がかなり多くなっていきます。
こういった人手不足による業務過多も小売が底辺と言われているのかもしれません。
客層が良くないためクレームが多い
他の小売は特定の客層しか来ない場合が多いですが、スーパーやディスカウントストアは多種多様な
客層のためクレームなどのトラブルも起きやすいです。
上記でも書いた理不尽なトラブルも多々あります。
「安い店には安い客しか来ない」
そういうことを先輩からよく聞いたものです。
小売が底辺と言われている理由
一部の恵まれた小売店員さんは「小売も意外と底辺じゃないよ?」とブログに書いたりしています。
人手不足から社員を引き留めようと、正社員・パート問わず待遇を良くしている企業もありますし、
研修制度が充実している企業もあります。
企業・店次第なのかもしれません。だから相当、運が必要です。
人間関係なんて、人事異動で簡単に変わります。良くも悪くも。
自分の頑張りが店の売り上げにも直結することもあるので凄くやりがいはあると思いますし、
お客さんに自分のファンになってもらう事で仕事が上手く行きやすくなります。
底辺と言われている理由にもあるシフト制ですが、土日以外に休みが欲しいって人には大きなメリットです。
銀行も病院も開いていますし、どこの店に行っても空いています。
シフト制が良いって人には小売はいいかもしれません。
逆に底辺と思って就職したほうが後々気持ち的にも楽かもしれませんよ?