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小売からパソナのロスジェネ(氷河期世代)支援に採用された話

2020 8/21
小売からパソナのロスジェネ(氷河期世代)支援に採用された話

小売の底辺から一流企業に転職?

総合人材サービス大手のパソナグループ(東京)は2019年12月12日、バブル崩壊の影響で就職難だった

「就職氷河期世代」を中心に、300人を来年4月から順次、正社員として採用すると発表しました。

同社が展開する地方創生事業向けの雇用で、この内200人を兵庫県淡路島での観光事業に振り向けます。

今後3年間で30万人の雇用創出を目指す政府の氷河期世代支援施策に歩調を合わせた形でした。

私はこのニュースを知ったとき、すぐに飛びつきました。

小売底辺から転職。抜け出せる最後のチャンスと思ったのです。

現在は感染症流行のため一時中断していますが、再開するのか?

再開した場合、どのような条件を提示されるのかを解説いたします。

目次

小売からパソナのロスジェネ支援に採用された話

パソナが動いた背景

政府は2019年12月、30~40代の「就職氷河期世代」の支援に向けた行動計画を発表しました。

民間企業や地方自治体での正規雇用促進を核に、国家公務員でも内閣府や厚生労働省で中途採用の募集を始め、

官民で正規雇用者数を計30万人増やすのだといった内容です。

今回の政策に対して、政府は2019年度補正予算を含め、22年度までの3年間で約650億円の予算を確保する予定でした。

(これは今回の感染症拡大で予算から消え去ることになります)。同事業に取り組む自治体向けの交付金制度も創設し、

地方創生などを掲げる就職説明会や奨学金の返済支援などを促すという目的でした。

こうした政府の動きに先んじて、パソナは氷河期雇用対策を打ち出しました。

共同通信によると、同社の南部靖之グループ代表は会見で以下のように述べていました。

私は説明会に出席していたので、目の前で代表が話されているのを聞いています。

「氷河期世代の人たちをいかせば人手不足や東京一極集中の解消にも大きな力添えをしてくれる(中略)地方の経済を支える礎になってほしい」

採用人数と職種・給与

この地方創生事業向けの雇用で、このうち200人を兵庫県淡路島での観光事業に振り向け、100人を地方創生事業に

振り分ける内容です。今後3年間で30万人の雇用創出を目指す政府の氷河期世代支援施策に歩調を合わせました。

淡路島の募集枠を除く100人は、同社が全国の拠点で手掛ける地方創生事業に携わる。入社から半年間、

英語やIT技能、財務経理などの研修を受け、施設運営や企画管理などの職種に従事するとのことです。

同社は2008年以降、創業者である南部靖之グループ代表の肝いりで、出身地(神戸市垂水区)の対岸にある

淡路島で独立就農支援農場や廃校舎を利用したレストラン、アニメの体験型施設「ニジゲンノモリ」などを開設。

採用者の6割強を配分して新規の事業展開を加速させたい考えのようでした。これは後で知るのですが、基本的に

農業を主として就労し、繁忙期にはレストランなどの飲食にまわるという事でした。

年齢は不問でしたが「氷河期世代の人を歓迎する」としており、東京都内で会見した南部代表は

「年間300人の中途採用は大変なこと。今後は新卒採用を150人に半減させてでも、氷河期世代の

採用枠を増やしたい」と話したようです。

賞与、諸手当を含めた年収は400万~600万円。(賞与、諸手当<時間外手当、通勤手当等>含む)


その他、福利厚生制度(法定福利厚生、健康診断、メンタルヘルスケア、各種福利厚生)社員寮、家族寮、

運転免許取得サポート等。退職金もあります。

生活環境

まず社員寮ですが3DKの部屋に、2人住む相部屋です。そして、家賃は31000円。光熱費やNHK受信料は

ルームシェアする方と折半になります。トイレ・キッチン・冷蔵庫・バス・電子レンジ…諸々共用です。

お互いに個室が与えられますが、後でWEBでの部屋案内で見た様子では、部屋に鍵がありませんでした。

エアコンも個室にはなく、「エアコンと鍵はつける予定」と案内されていたのが印象に残っています。

自分で淡路島のアパート見つけて借りることは可能ではありますが、淡路島の家賃は結構高いのです。

また、徒歩圏にはコンビニやスーパーが無く、車を持ってくる事は可能ですが駐車場代が月1万以内

とお伺いしました。もちろん、自費です。

就職氷河期世代 “Middles Be Ambitious(MBA)制度“

パソナという一流企業によるこの支援制度を「就職氷河期世代支援の本丸」・「解雇規制の緩和」と見る人もいれば、

「政府によるロスジェネの直接雇用」と叫ぶ人もネットでは散見されました。今回のパソナグループによる氷河期世代支援

としての正社員採用計画の発表は、ロスジェネ世代の苦境の原因について正反対の意見をもつ人たちの双方から不評を

買うことが多かったようでしたが、私は、それでも給料がいいなら行きたいとも思いました。

「中年よ!大志を抱け!Middles Be Ambitious!」

小売底辺がパソナのような企業に入って働ける。退職金ももらえる。年収も上がる。

それなら、相部屋も我慢しよう。農業は大変だろうけど、いつか別の仕事が出来るかもしれない。

グループが手掛ける兵庫県・淡路島での事業に携わるコースに200人、全国の拠点で地方創生事業に従事するコース

(UIJターンコース)に100人を募集していましたので、私は積方創生コースを選びました。

未経験で単身者なら、破格と言っていい条件です。

しかし、家賃や帰省費等諸経費を考えるとマイナスだったので、私は諦めました。

どの様な試験・面接内容だったのか等はこちらにまとめてありますので、ご参照ください。

小売底辺はパソナの別会社なら転職も可能ですが、本隊には入れません。

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