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お中元などで貰う飲まないお酒の保存方法。専門店員が解説します。

2020 7/30
お中元などで貰う飲まないお酒の保存方法。専門店員が解説します。

お中元で貰ったお酒は40年飲める!?専門店員歴20年の私が素人がだまされている秘密を暴露します!

目次

飲まない、飲めないお酒の保存に気を付けること3つ

お中元やお歳暮などでお酒を頂き物としてもらうことがよくあります。

お酒を送る側は真剣に選び、

日頃の感謝など心を込めてお酒を選んでいるのですが、

送られる側が飲めない種類だったりすることがよくあります。

私は、20年販売員として、お酒の売り場に日々立っているのですが、

お客様からは、

『お中元で10年前に頂いたお酒ってまだ飲めるのかしら?』

というような、お酒の保存期間について質問されることがとても多いです。

そんなとき、私がお客様へお伺いするのが、

「いつ頂いたかよりも、どのように保存していたか」ということ。

どの様に置いてあったかが、極めて気になります。

だって、ちゃんとしていれば、40年以上経ったビールでも飲めるんですから

(飲めただけです。美味しくはありませんよ)

例え買ったばかりの日本酒でも、

炎天下の中、車に放置されてたり、

日当たりのいい窓際に置かれていれば

1日経たずにアウトです。

高温と紫外線によって劣化が猛烈に進みます。

とはいえ、アルコールが入っているので、なかなか病気になるほどの傷み方はしません。

一度封を開ける。

(↑雑菌が入る可能性があります)

口につけて飲む。

(↑雑菌が入っちやってます)

何かを入れている。

(↑自分から雑菌入れちゃってます)

以外は、まず大丈夫です。

お酒はみなさんが考えているよりも、意外と長持ちするんです。

では、どのように保存するとお酒を長持ちさせられるのかというのを

解説いたします

醸造酒・蒸留酒によって、保存方法が若干異なるので注意してください。

それらを踏まえた上で、各酒類の保存方法をご紹介いたします!

各酒類別、保存方法の解説

日本酒

醸造酒です。

酒の中で恐らく一番繊細なつくられ方をしています。

味わいの変化が大きく、劣化しやすいです。

部屋に放置した牛乳と冷蔵庫に入れた牛乳、どちらが早く腐るでしょう。

言わずもがな、ですよね。

ラベルに『生○○』と書いてあれば早々に消費してください。

濁り酒、どぶろくは早めの消費を。

酒の中は、菌類にとってかなり過酷な環境です。

発酵してくれる酵母ですら、自分が出したアルコールに耐えることができません。

ただし、「火落ち菌」と呼ばれる乳酸菌の仲間は酒の中で増殖することができるのです。

火落ち菌はそこら中に棲息していますが加熱(火入れ)でしか退治できません。

たとえしっかりと火入れを施しても、火落ち菌に侵されたお酒は、

特有の酸臭とヨーグルトのような香り、ざらつき、またキラキラと白い線状の滓がみられます。

健康には無害ですが…

火入れしていない生酒や濁酒等は尚更気をつけてください。

そうでなければ、冷暗所でOKです。

味・色合いは変化しますが、10年経っても飲めます。

焼酎(甲・乙)

蒸留酒です。

芋でも麦でも何であっても劣化は中々しません。

ただ、時とともに成分は変化してしまいます。

開封前であっても、美味しいままの焼酎を楽しみたいならば、

あまり長い間置いておくのはおすすめしません。

温度変化が激しいと目減りします。

ワイン

醸造酒です。

年数が経つほど高額になるイメージですが、

ご家庭で熟成することはありません。

(セラーに置いてあっても)

すべてにおいて酸化は腐る過程であり、

そのスピードは速く、肉や魚を温度変化の激しい室内に放置すれば、

酸化が進み腐ります。

切ったリンゴはあっという間に変質・変色しますがワインも同様です。

冷暗所が基本。

赤は吹きこぼれることがあるので、温度には注意。

これも環境が良ければ何年でも飲めます。

ブランデー

蒸留酒です。

そこまで気をつかわなくてもOK。

目減りはしますし、色合いも変化しますが、

何年でも飲めます。

保存状態がよくないとコルクと乾燥し、ボロボロになって崩れ、

ブランデーの中に混入することがあります。

こうなるとコルクの香りがブランデーに混じり、風味を損ねます。

一番、もらって困るお酒みたいですね(笑)

ウィスキー(バーボン含)

蒸留酒です。

ブランデー同様の保存で良いです。

また、ワイン同様、置いておいたところで高価になったりしません。

温度変化で目減りはします。

飲用に問題はありません。

ビール(生・加熱共)

醸造酒です。

缶か瓶かで劣化の速度が変わります。

劣化に強いのは缶ですが、やはり高温には弱いです。

しかし、一番乱暴に扱われるお酒でもあります。

振動にも弱いので、ドンドン落としたりしないでください。

酸化してしまいます。

高精度フィルターの無い、昔のビールは

酵母を加熱除去しているので問題ありませんが、

『生』と書いてあるものは、5年以内に使用することをおススメします。

スピリッツ(ウォッカ・ジン・ラム・テキーラ・他)

蒸留酒です。

ブランデー・ウィスキーと同様の考え方で良いです。

管理に気を使う必要は、ほぼありませんが、

目減りはします。

シルバーでもゴールドでも関係ありません。

リキュール(ミルク入り除く)

蒸留酒です。

が、これだけは様々な成分が含まれています。

糖分も入っているものが多く、一度開けると

風味の劣化が激しいだけでなく

モノによっては、普通にカビが発生します。

ミルクが入っている場合は、成分が痛みますので

飲用に適しません。

リキュールの取り扱いは十分注意してください。

不純物が少ないタイプ(エリクサ系等)は

何年でも飲めます。

紹興酒(白酒等除く)

醸造酒です。

大陸のお酒は幅が広く、ここでは紹興酒のみに絞ります。

これも繊細なお酒でありながら、比較的適当に扱われがちです。

冷暗所で管理しましょう。

また、何年置いておいたとしても、熟成はしません。

飲用には耐えます。

みりん

一応、番外編として。

醸造酒です。

しかし、ある意味、日本酒の劣化したものともいえるので

普通に管理しておけばいいです。

使い切りますよね(笑)

基本は『冷暗所』。飲めない場合は他の使い方を

ざっくりまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。

基本的には冷暗所に置いておいてもらえればいいです。

冷蔵庫は?

となりそうですが、電化製品である以上は振動があります。

これが、劣化の原因にもなるのです。

あと、乾燥しすぎで冷却しすぎです。

一度に飲みきれない場合や、たまたまいい酒を見つけた場合、

一時的にワインセラーを使用するのが良いと思います。

ワインセラーの冷却方式には

コンプレッサー式、アンモニア熱吸収式、ペルチェ式の3種類の方法があります。

が、電気代や場所もよく考えてくださいね。

電気代の目安ですが、12本程度の収納本数の場合

コンプレッサー式:消費電力80W 1ケ月1,300円


ペルチェ式:消費電力140W 1ケ月2,300円


ペルチェ式は収納本数が増加することで消費電力が一気に上昇しています。

まずはワインセラーを試してみて頂きたいので、

おススメの安価なセラーをリンクしておきます。

本気で良いものを使いたいと思われたら、更に高価なものが必要となります。

しかし、電気代の面で安く済むので、試すのが一番いいです。

私はペルチェ式で十分だと思っています。

案外、すぐ飲んでしまうので( ´∀` )

飲めないお酒の使用法は、またご案内致しますね。

捨てないでくださいね!もったいない(+_+)

倉庫に置きっぱなしは絶対NG!高温と紫外線は必ず避けて!

醸造酒・蒸留酒の区別はしっかりつけましょう!

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