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新しい就職氷河期世代を迎える新卒の方へ

2020 5/26
新しい就職氷河期世代を迎える新卒の方へ
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就職が難しい。でも小売業なら…ってなります?

内定取り消し問題や、そもそもの求人がないという今。

サービス業なら仕事はある。少なくとも自分のスペックで小売業の内定を獲得することは簡単。

そう思ってませんか?

実際問題、私が現場で感じている感覚だけで言わせてもらえば、まず求人は出しませんよ。

消費増税からずっと、販売というものは減少傾向でした。もうずいぶん前から人員削減に注力していたのです。

そうでなければ、他競合店との価格競争で負けてしまうことになりますし、それはイコールで会社の規模縮小・倒産を意味していました。人件費削減こそが一番取り掛かりやすい問題解決方法だったのです。

一方で離職率の高いこの業界では、若い人材も必要としていましたから、求人活動は活発でした。小売業の求人票を見ればわかるかもしれませんが、初任給はほかの業界と比べて高めに設定されている場合が多いです。休日日数も120日以上…とはいきませんが、変則的に110日以上を実現しているところも多かったでしょう。この『変則的に』ってところがミソですけどね…

少し前までは、確かに入りやすい職種ではあったのです。

少し前までは…

どの業種であっても、課題は同じという事です

中途採用は言うに及ばず。新卒であろうと、もはや簡単に正社員募集とはいかなくなっているところが多くなってます。

小売りも同じです。

非常事態であろうと消費減税はなされませんでした。多少のお金は配られたかもしれませんが、息継ぎ一回分といったところでしょうか。今後のことを考えれば全く足りていないと言っていいでしょう。

みんな生きるのに精一杯です。モノの値段は安ければ安い方がいいに決まっています。ということはデフレは続くという事です。人件費を価格に乗せることができません。

現在雇用している従業員ですら、減給・解雇を乱用しているのが現状です。店舗の閉店も相次いでいますが、従業員の整理は簡単ではないので…

そして、一部権力を持った役員が気に入った人間が昇格・昇給されていきます。不要なポストが増えていきます。

現場が疲弊し、顧客離れが顕著になってきてから、余力のあるうちに倒産を選ぶところが増えるでしょう。

規模縮小している中での新卒雇用など、余程優秀でなければできないのが現実です。

時間を作ってでも、スキルを身につけるべき!

今、食糧販売をメインとしている小売店は数字を伸ばしています。現場の疲弊度はどんどん増しています。

およそ、このようなところはおススメできません。

ではどうすればいいのか。

すでに皆さんが感じているように、通販は伸びていくでしょう。ECサイトがどんどん強くなっていくので、プログラミングスキル・ECサイト立ち上げ経験・ロジスティック(物流)の知識等があれば即戦力として重宝がられます。デザイン力もあると尚いいですね。

これは学生であっても身につけることができます。

また語学力。特に英語。中国の勢いがあったときは中国語がよいとされていましたが、今後は不透明です。英語の優位性はいまだに健在で特にビジネス会話・文章まで作成できるレベルにあれば問題ありません。接客の現場であれば英会話が成り立つ程度でも十分でしょう。

そしてこれも、学生から身につけることができるのです。

すでに学生でない方であっても、今から始めるのであればどちらかを強くお勧めします。国家資格などは医師レベルでないのであれば不要です。少なくとも小売業界では。

正しい努力をしないと、まったく立ち行かない時代となりつつあります。早め早めの対処が、今後の自分を助けますよ( ´∀` )

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