なぜ転職がしたいのか?
氷河期世代で転職を望まれている方、多いかと思います。望んだ職業についているわけでもないのに相当の評価をされているわけでもなく、さらに職務定年などという訳のわからない制度(もしくはそれに似たような上層部の思想)により年収ダウン。
または、そもそも定職に就くことも叶わなかった。不安定な職種でスキルを身に着けることができなかった。
年齢的に子育て世代であり、そうでなければ結婚適齢期を過ぎようとしている。
このままではいけないという思いから、行動にうつしていくという事でしょう。よく分かります。もっと若い年齢であれば『夢を追いかける』『目標を掲げる』というのも動機としては大いにあり得ました。しかし、氷河期世代ではもっと現実的な転職理由が必要です。
自分の心に問いかけてみる。
現状に不満があるからといって、そう簡単に動けない年齢。スキルや職歴に自信がないからどこも雇ってくれない…という予測はさておき、果たして本当に転職を望んでいるのでしょうか。
・やりがいを感じる仕事、などは求めていない。生活ができる収入がほしいだけ。
そういう事であれば、案外転職は可能です。収入面だけ現状を超えること自体は難しくないのです。
・収入ではなく、休日が多くほしいだけ。
それも可能です。勤務時間だけを満足させることはできます。
・いや、そりゃ色々適えたいよ。
そうですよね。本音はそこです。で、それは可能性が低いでしょう。転職に悩むのはさらに好条件を『あらゆる面で』求めるからであって、どこかに特化すれば大企業勤務経験が無くても、現在正規社員でなくても転職はできるのです。
何が重要で何が譲れないのか。
ハッキリさせないといけません。
だから、中年の転職は難しい
『なんだ、結局転職できないじゃないか』
という話になりそうですね。恐らく年齢が若ければ何らかのリスクや妥協点を見つけても克服するためのチャレンジが出来たはずです。言い訳ばかり言っても始まらない、という厳しい意見もありますが、これが現実でしょう。
しかし、パワハラやモラハラといった生死が関わる問題を抱えている方や、借金を抱えている・家族を養わなければならないといった切羽詰まった状況であれば選んでなどいられませんし、ブルーカラー(主に肉体労働)であれば転職できるのです。
ここは大いに注目するべき点です。現実的な目標となります。
自分と折り合いをつけつつ、職場環境は行ってみないことには分からないので心配しすぎず
前に進む勇気を持ち続けていくことが大切です。