派遣業の先駆け、パソナが氷河期世代を積極雇用することになりました。
人材派遣を主とする『株式会社パソナ』が氷河期世代を主とする求人を発表いたしました。発表は2019年12月。面接は東京と大阪の2カ所。実際の面接は2020年1月に行うとのことで、就職適齢期に思うようなキャリアを積むことができなかった就職氷河期を主に採用するとしています。
今回は第1回目の応募となり、メディアでも多く取り上げられました。一方で、その内容がよく分からないという意見もあります。
できる限り知りえた範囲でご説明していきますのでよろしくお願いいたします。
説明会の内容と追加事項。
説明会は随時行われるようです。第1回目は東京・大阪で2回づつ行われました。募集職種は淡路島地方創生コース(200名)とUIJターン地方創生コース(100名)の2種。
今回での採用枠は30名程度ということ。
説明会ではまず司会の挨拶から始まり、淡路島の観光名勝案内動画。その後で淡路島での職務内容に触れます。
業務内容は淡路島では観光・飲食・販売・農業の仕事があり、そこからのキャリアアップ(バックオフィス系)を希望するのであれば部署移動があるようです。UIJターン希望者も同様に半年間は淡路島の業務に携わることになります。
淡路島在住の方や通勤圏内の方を除き、寮を利用することになります。1か月3万1千円。3LDKを2人でシェアします。NHK受信料・水道光熱費等、諸経費は先住の者が支払い、折半。家具家電は一通りついています。冷蔵庫・電子レンジ・ガスコンロ(プロパンガス使用)共用、風呂・トイレも共用。個人の部屋はありますが、カギは後日付けるとのことです。
他、コンビニやスーパーなどもあるのですが、徒歩圏内ではありません。生活の利便性を高めるのであれば車も必要ですが、駐車場も契約しなければなりません。月1万円はかからないと説明を受けました。
第一次、及び第二次面接内容。
第1回目説明会での1次選考は説明会終了後に行われました。面接前に希望職種と希望年収を記入するアンケートがあります。ここでの内容は今後の面接で聞かれるので覚えておきましょう(職種のみでOK)。
面接時には筆記用具・履歴書(写真付き)・職務経歴書・ハローワークからの紹介状が必要になります。ハローワークからの紹介状は事前に用意しておく方がスムーズですが、説明会の後の面接参加の場合、時間が余るので説明会会場近辺のハローワークから取り寄せることも可能だとの事。用意しやすい方でしておくと良いでしょう。
面接で聞かれることは2つ。自己PRと何故この職種なのか。各1分ずつで計2分です。厳密に測っているわけではないので与えられた時間を超えてもいいのですが、恐らくマイナス評価にしかならないです。
面接スタイルは面接官2名に面接者6名程度。圧迫面接ではありませんので安心してください。この面接に際して先に書いた希望職種に関しては質問がある場合がありますが、希望年収に関しては聞かれませんでした。
その後、会場変更し、クレベリン試験をすることとなります。クレベリン試験はネットで調べればわかりますが簡単に申し上げると『足し算の繰り返し』です。ここで問われるのは集中力や持続力等ですので事前準備は不要でしょう。
ここまで終えれば1次選考終了です。早ければ翌日には選考結果がメールで届きます。2次選考に進む場合は日時と希望(選択式)、無地のA4用紙に自己PRを書くことになります。この自己PRは自由となっているので文字だけで書き込む以外にも絵や記事の貼り付け等、何でも良いとのでした。あと、源泉徴収票の持参も必要です。
2次選考では1次選考と同じスタイルのグループ面接で、与えられる時間は1分の自己PRと1分の志望動機を話す機会が設けられます。1次選考と違うのは、パソナ取締役も面接官を務めるという点です。入社した場合、どのような職種であっても2週間は農業に携わるという事をここで告げられました。
雇用処遇の一例を紹介します。
2次選考後、翌日には内定通知が届きます(人事担当者からは2週間程度かかると聞いていました)。
内定者には淡路島での住環境と職場環境を確認するために淡路島での案内会が開かれます。シャトルバスを出して直接感じれる機会でした。案内会は2回行われ、第1回の3月1日は決行されましたが第2回の3月7日は伝染病の関係で中止。Skypeを利用したWeb案内となりました。淡路島には家族で見学に行くこともできるので、移住を考えられる方は参加した方が良いです。
さて、処遇としましては一例を紹介しておきます。
部署:営業推進部
役職:シニアリーダー
固定給:253,000円
カフェテリアプラン(13万円分)・有給休暇あり・退職金あり。
年収は役職手当・残業手当諸々込みで450万程度とのことです。
ここにルームシェア代・水道光熱費・NHK受信料・食費等諸々含めると淡路島での生活の経費は80万程になると人事担当者から伺いました。
車がないと不便なところなので駐車料・帰省する頻度にもよるが交通費。諸々で先の生活費用に追加し、ざっくり100万でしょうか。
淡路島での勤務の場合は飲食や農業に従事するととになります。UIJは各地方の委託業務次第で客先常駐でしょうが派遣期間が過ぎれば淡路島での勤務が待っているので職業は安泰です。
大手企業のグループ会社に入社できて、退職金制度まであります。
この勤務体系をどのように考えられるかは、その人それぞれの境遇に依存すると思います!独身で身軽なら大いにありではないでしょうか?退職金無いところなんてザラにありますから。
パソナ氷河期世代支援プログラムに参加しようと、考えられている方の参考になれば幸いです!